2013年 日本代表フォーメーション 4-2-3-1

ザッケローニ監督が現日本代表で採用しているフォーメーションです。2012年頃までは流行のフォーメーションでしたが、ヨーロッパでは3-5-2へ回帰する動きもあります。2014年ワールドカップブラジル大会に向けて、ザッケローニ監督が洗練させているフォーメーションです。メンバーの固定化により、様々な議論を呼んでいます。

1トップの人選

これまで1トップには前田が起用されてきましたが、2013年シーズンにジュビロ磐田とともに前田の調子も悪化し、調子の良い柿谷、大迫、豊田が召集されました。 東アジア選手権では、その3選手がテストされましたが、ザッケローニが選んだのは柿谷でした。前田のような前線での守備、2列目を活かすポストプレー、サイドへ流れてスペースを作る動きではなく、トラップ技術と決定力を買われての人選と考えられます。しかしながら、アジア以外の強豪国を相手にしたときに結果が出ず、日本代表の1トップはこれまで以上に流動的と言えるでしょう。

チームの弱点

強豪国との対戦では、ディフェンスの脆さが露呈し、多くの失点を生んでしまいました。日本のディフェンスラインへのプレッシャーが強かったり、ボランチの2人に対するマークが厳しくなると、簡単にボールを奪われてしまう場面が多かったようです。これまでの日本代表は、対戦相手国のディフェンスの人数が増えてしまったときに対する対応が課題の一つでしたが、現在は相手国のディフェンスラインへのプレスをどのようにかいくぐり、ゴール前にビルドアップするかが課題になっています。

 もう一つのウィークポイントは、1トップの人材難です。前田の不調により、これまで長期にわたってスタメンを固定していた弊害が大きく出てしまいました。前田に近いプレイスタイルである大迫ではなく、得点力とテクニックに優れた柿谷をスタメンに据える動きがありますが、なかなか上手く機能していない印象です。

 そして最後に、日本の左サイドからの攻撃は日本の特徴でありますが、長友、遠藤、香川で構成される左サイドは攻撃に傾きすぎて、長友が孤立した状態でカウンターを受ける場合がしばしばあります。香川はオフェンス時には中央に寄ってポジションを取る向きが強く、カウンター時にそれをカバーできていません。現在のところは、香川を左サイドに配置したことによるオフェンス時のメリットよりも、ディフェンス時のデメリットのほうが上回っていると言えるでしょう。

サブメンバー

MFは比較的充実しており、特にサイドアタッカーは他に宇佐美、宮市という攻撃的な選手が控えています。一方でセンターバックやボランチは日本代表としての経験が十分な選手は揃っておらず、深刻な問題と言えるでしょう。 特に遠藤の代わりをこなせる選手は見当たらず、遠藤が不在時の日本代表はまったく別のチームになります。

課題のディフェンスラインの人材が少なく、森重が吉田と今野の控えとして台頭してきた程度です。吉田、今野のセンターバックを脅かすような新しい選手が見つからず、トゥーリオを召集すべきとの声もよく聞こえてきます。その一方で、サイドバックは世界と渡り合えるくらいの人材が揃っており、長友、内田が欠場しても、十分に補える選手が揃っていると言えるでしょう。また、ボランチも遠藤、長谷部で固定化されてきた経緯がありますが、そこに山口がバックアップメンバーとして計算できるようになりました。ザッケローニのスタメンの固定化が強いので、特に攻撃陣の中でスタメンを脅かせる選手が出てきていない側面もあります。

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