2002年 日本代表フォーメーション 3-4-1-2 ワールドカップ日韓大会

フィリップ・トルシエが日本代表監督になり、フラット3という戦術とともに3-4-1-2システムを採用しました。過去のデンマーク代表を象徴するダニッシュ・ダイナマイトを模倣したとする説もあります。日韓ワールドカップにおいて、グループリーグ突破という目標を掲げた日本代表は、この布陣を基本システムとしてベルギー、ロシア、チュニジアと対峙しました。

フラット3とオフサイドトラップ

トルシエ監督の代名詞ともいえるフラット3は、3-5-2システムの3バックに対してラインコントロールを行い、できるだけ中盤と連携してボールをダッシュすること、ディフェンスの裏側に相手攻撃陣を誘い出し、オフサイドとすることが狙いでした。 そのため、フィジカルには劣っても、戦術理解、ラインコントロールに優れた宮本を中央に起用し、さらに本来はボランチである中田(浩)を、戦術理解・ロングパスに優れているという点で3バックの左に起用しました。 結果としてフラット3はグループリーグ突破という目標を果たすための武器となり、サッカー戦術を日本に浸透させるきっかけになったと言えるでしょう。

左サイドハーフに小野を起用

3-5-2システムを採用するとき、普通は両サイドハーフ(ウィングバック)には縦への動きに強みを持つ、サイドバックまたはウィングタイプの選手を起用します。なぜならば、3-5-2のサイドを担う人材が両サイドハーフだけなため、サイドの守備、攻撃においてキーポイントになるからです。 しかし、このときの日本代表は左サイドに小野を起用し、左サイドでポゼッションを行うことに重きを置きました。また、場合によっては左サイドハーフに三都主を起用し、右サイドハーフに本来はボランチで起用される明神を使うなど、両側でサイドアタックができる状態を想定した布陣ではなかったのです。 これは、トルシエなりの守備におけるリスクヘッジだったのかもしれません。サイドアタックの頻度を減らしてでも、ポゼッションあるいはディフェンスを重視することで、バランスを取ったのでしょう。

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